薬剤師が活躍している麻薬取締官の仕事内容について
簡単になれるものではありませんが、薬剤師の活躍する職場の一つに麻薬取締官という職業があります。ドラマやニュースなどで名前を聞いたことがあるものの、その気になる仕事内容はどんなものなのでしょうか。
麻薬取締官の仕事としてまず思い浮かぶのは、違法薬物に関する捜査でしょう。これ以外に医療現場で使われる医療麻薬の使用について監督したり、薬物中毒者の治療や相談なども仕事の一部になります。
最近では危険ドラッグの売買や使用を取り締まるために採用枠が増えているとも言われています。外国人による危険ドラッグや麻薬の売買も少なくないため、外国語に長けた麻薬捜査官の採用も急がれているそうです。
特別司法警察職員としての権限も持ち、銃の携帯や使用も認められていることから危険性の高い職業でもあります。ただし、全員が操作に出るわけではなく薬物乱用防止の啓発活動を主に行う捜査官も多数います。
麻薬取締官の数は全国で300名ほどと言われていますが、倍率は常に10倍以上で採用されるのは難しい職場です。
また、応募資格は国家公務員試験合格者、薬剤師資格取得者で30歳以下となっています。厚生労働省に所属する国家公務員となるため、給与や福利厚生は行政職俸給表に準じて支払われます。
勤続年数が長ければ昇給は見込めますが、初任給は薬剤師として高給とは言えない額です。ただし危険手当や社宅など充実した福利厚生、国家公務員という安心感はどの職場にも劣りません。
求人は基本的に欠員が生じた時のみ行われるため、不定期に実施されます。厚生労働省のホームページに最新情報が記載されるため、麻薬取締官を目指す人はマメにチェックしておきましょう。
ただ、待っているうちに応募資格の年齢を超えてしまう人も少なくはないはずです。どうしても麻薬に関する仕事に就きたいというのであれば、地方公務員となる麻薬取締員としての転職を目指す方法もあります。
仕事内容や権限には共通するところが多いものの、募集人員は麻薬取締官より少し多いそうです。都道府県の薬事担当課に入職し、知事に任命されることで麻薬取締員となることができます。
薬物の捜査や乱用防止の啓発活動に興味がある人は、こちらも検討してみると良いかもしれません。
ドラマなどからイメージされる華やかな仕事だけでなく、地道な麻薬取締活動も麻薬取締官の仕事の一つです。倍率も高く求人数自体が少ないため、資格がある人は目指す価値のある職業でしょう。
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