保健所薬剤師とはどんな仕事なの？気になる内容について
薬剤師の勤務先で一般的なのは薬局やドラッグストアですが、実は保健所に勤務する薬剤師もいます。保健所ではどんな仕事をするのか、薬局などと何が違うのかなど気になる仕事ないようについてまとめてみました。
全国に数百カ所ある保健所は保健衛生行政機関という公的な行政機関で、ここで働く薬剤師は地方公務員となります。
薬事衛生や食品衛生などいくつかの部署に分かれており、所属する部署によって薬剤師の仕事内容にも違いがあります。
年収は公務員の規定に準じるため、基本的に勤続年数に比例して上がっていきます。ただし初任給では月給20万円ほどと、民間企業に勤務する薬剤師に比べて低めの設定となっています。
とはいえ退職金や福利厚生などの制度が手厚く、安定した職場でもあるため薬剤師の転職先としては変わらぬ人気があります。土日休み、残業なしの定時終業ということで家庭との両立がしやすいため、女性でも働きやすい職場でしょう。
薬事衛生業務は医薬品や医療機器の品質や、安全性確保のため製造施設や薬局の監視や指導を行う仕事です。献血の推進運動や、薬物乱用防止の啓発などの業務も行っています。
地域密着の業務も多く大気や水質を管理する生活環境保全、水道水の安全な供給を管理指導する水道衛生という仕事もあります。
この他にもたくさんの部署がありますが、基本的に調剤などを行うことはありません。薬剤師の調剤スキルや経験よりも薬学や衛生学に関する知識が求められるのが、保健所薬剤師の仕事の特徴です。
保健所薬剤師になるには地方公務員試験合格という条件が付くため、転職先として一般的とは言えません。ただし、自治体による試験で保健所薬剤師を募集することもあります。
求人数自体が少なく、普通の求人サイトに掲載されることも少ないので、自分で保健所薬剤師の求人を探すのは難しいでしょう。しかし薬剤師専門の転職エージェントであれば、数少ない保健所薬剤師の求人を見つけることができるかもしれません。
自治体の募集をチェックするのと合わせて、エージェントに登録しておけば求人を見逃すこともないでしょう。地方公務員資格と薬剤師資格を持っている人であれば、転職先の候補として考えてみるのも良いかもしれません。
地方公務員となる保健所薬剤師は、安定しているだけでなく待遇も良い職場と言えます。調剤業務にこだわらずに転職先を探すのであれば、保健所で新しい仕事に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
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